墓泥棒が死者の呪いを防ぐため古代の墓に置いたオオカミの頭蓋骨(ルーマニア) (3/4ページ)

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「略奪された墓でオオカミの頭蓋骨が見つかるというのは異例のことで、これは、ギリシャ人やローマ人がやってくる以前、この地域に住んでいたゲタエ族によって盗掘が行われた可能性を示しています」

 しかし、この墓の被葬者は、ローマ植民地時代にこの地に定着したローマ人だった可能性が高いと、シュモニエフスキ博士は考えている。

 もうひとつの墓は、中心から少し離れたところにあった。ここでは遺骨が見つかっていて、骨の上下に木の破片があったため、木棺に納められて埋葬されたと考えられる。

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死体が埋められていた墓から出土した木造建築の部材 / image credit:B. S. Szmoniewski・遺体の口にコインを入れる風習も
 香水や化粧品を入れる、長い首をもつ小さな丸いガラス容器と共に埋葬されていた。顎骨付近で、ハドリアヌス帝時代(西暦125~127年)に発行された青銅のコインが見つかった。

「このコインの存在は、古代の埋葬習慣を示しています。コインを死者の口の中に入れたのは、死者の魂をステュクス川を渡って冥界へ送る、渡し守カロンへの船賃として使うためでした」

 この古墳は、2世紀半ばにさかのぼるもので、この地域でこうしたタイプの埋葬が発見されたのは初めてだ。今後、同様の墓がさらに見つかることが期待される。
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