魅惑の古生物「アノマロカリス」は硬いものより柔らかい獲物を好んで食べていた (2/4ページ)
アメリカ自然史博物館のラッセル・ビックネル氏(研究当時はニューイングランド大学に在籍)はこう語る。
三葉虫の外骨格は、炭酸カルシウムから成る方解石と同じでとにかく頑丈です。一方、アノマロカリスの体のほとんどは柔らかく、ふにゃふにゃだったでしょう
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カナダ、バージェス頁岩で発見されたアノマロカリス・カナデンシスの頭部。その名は「カナダの奇妙なエビ」という意味だ / image credit:Alison Daley・体の構造上硬いものは噛めないことが判明
今回の研究でビックネル氏らは、アノマロカリスが本当のところ何を食べていたのか確かめることにした。
そのために、カナダの5億800万年前の地層(バージェス頁岩)から発掘された「アノマロカリス・カナデンシス」の化石から3Dモデルを作成。
これを現代のサソリモドキやウデムシなどと比べながら、実際のところどのようなものを食べられたのか分析した。
最初の分析では、その前部付属肢が伸びた曲がったりすることや、それでエモノをつかめただろうことが確認された。
ところが、前部付属肢で何かをつかんだとき、どのくらいの負荷がかかるのか分析してみると意外なことがわかった。
なんと、最近第三の目が見つかった三葉虫のような硬い生き物をぎゅっとつかむと、おそらく付属器が壊れてしまうというのだ。
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恐ろしげな前部付属肢。