「貧乏だから遠足にイモしか持っていけなかった私。クラスメイトから隠れていたら担任の先生が後ろから...」(福岡県・60代男性) (1/2ページ)
シリーズ読者投稿~忘れられない「あの人」と~ 投稿者:Yさん(福岡県・60代男性)
Yさんは9人兄弟の5男で、子供の頃は貧しい暮らしを送っていたという。
小学校低学年の時、遠足があった。しかし、彼は行きたくなくて......。

<Yさんの体験談>
私の田舎は鹿児島の離島・奄美大島で、貧乏子だくさんの9人兄弟の5男坊として産まれました。
洋服はもちろん継ぎ当てだらけのお下がり。おやつはさつまいも、ご飯は麦ご飯でした。
弁当は「イモ」、おやつは無しで恥ずかしく...小学校の低学年の時、遠足がありました。弁当もおやつもなく、行きたくありませんでした。
そしたら担任のF先生に呼ばれ、「明日の遠足には必ず来るんだよ」と言われたのです。
渋々参加しましたが、もちろん弁当はおイモ、おやつなし。弁当の時間になると、恥ずかしかったので一人だけグループから離れて見えないところに隠れて座っていました。
すると、後ろからF先生に肩をたたかれました。そして、声をかけてくれたのです。
「この弁当とおやつを食べなさい」
手渡されたのは、F先生の妻の手作り弁当と、食べた事のないおかしが包まれた風呂敷でした。嬉しくて、嬉しくて涙が溢れて止まりませんでした。

高学年の時、父の仕事の都合で近郊に転校することになりました。それからはF先生とは一度もお会いしていません。
あれから50数年経ち、私も60歳を超えました。