医師はどこまで「〜するべき」なのか!? 現役医師の想いを告白 (1/2ページ)
医師をしていると、よく、「〜するべきだ」と指摘されることが多い。
当たり前だと思うこともあれば、それはさすがに言いすぎでは?と思うこともある。
今回は、医師だからこそ期待されていることについて紹介する。
いつでも病院にいるべき医師は、常に病院にいるべきだと言われることは多い。
先輩医師から言われることもあれば、患者や看護師から言われることもある。
理由は、患者の調子が悪くなった際にすぐに対処するためだ。
もちろん理想的には、いつも病院にいることが望ましいが、医師も人間であり休みも欲しい。
また、場合によっては、高給取りなんだから休みなく患者のために働け、と患者自身から指摘されることもある。
医師はお金をもらえるからという理由で、患者のために働いているわけでは決してない。
医師の多くは、お金ではなく、患者のためにできることはないかと考えて働いているのである。
実際にそのように誤解されるのは、非常に辛いのだ。
そして医師に限らず、善意で医療が成り立っていることを是非知っていただきたい。
あらゆる病気をみるべき医師はすべての疾患を適切に診療できなくてはならない、とよく言われる。
昔であれば、それぞれの病気の内容やできる治療も限られていたため、全てを網羅するのはそこまで難しくなかったかもしれない。
現代医療は、科によって専門性が非常に高くなっている。
そのため、自分の診療科について最新知識、治療方法をマスターするだけでもかなりの労力を要するのだ。