9月21日は「アルツハイマー病の日」名医警鐘「便秘だけじゃない!」認知症にならない心得20最新版 (4/6ページ)

日刊大衆

フランスのボルドー大学の研究で、毎日赤ワインを3〜4杯飲む人は、飲まない人に比べて、アルツハイマー型認知症などの発症リスクが4分の1だったという報告もあります」(遠藤氏)

 ただし、これはあくまでフランス人の食生活を対象とした調査結果。日本人なら、「1日1杯の赤ワイン」でいいだろう。

「グラス1杯のワインは、長寿の秘訣です」(岡田氏)

■会話も大事

 さて、日々の生活で、認知症予防に絶対、欠かせないものそれは“人とのコミュニケーション”だ。

「認知症の重要な危険因子として、難聴も挙げられますが、理由は、人とのコミュニケーションが妨げられ、脳が受ける刺激が少なくなるためだと考えられます」(前同)

 遠藤氏も、「他者とのコミュニケーションは非常に大切」だと語る。

「スウェーデン・カロリンスカ研究所の研究では、“社会的接触”が少ない人は、多い人に比べて、認知症の発症率が約8倍という結果が出ています。また、1日5人以上と会話をしないと、認知症リスクが高まるという研究報告もある。いずれにせよ、他者との会話がポイントなんですね」(遠藤氏)

 特に男性は、女性よりも老後を迎えて社会的に孤立する可能性が高い。将来的な会話の機会を減らさないためにも、「ふだんから近所の人にあいさつする」ことを心がけよう。たとえ今は交流がなくても、次第に世間話ができるような関係が築けるはずだ。

「一日中、家にこもって、話し相手は奥さんだけ……という生活は非常に危険。とにかく外出して、誰かと話すことが重要なんです」(前同)

 たとえば、毎日、喫茶店でモーニングを食べるというのもいい。

「出かけるための服装を考えるのは頭を使いますし、店の人や常連さんと会話する機会もできる。さらに、日光を浴びつつ、喫茶店まで歩くのは、よい運動にもなります」(同)

 会話でいえば、「思い出話をする」ことも、認知症予防につながるという。

「そもそも、“昔を思い出す”という行為が、脳に良い。

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