ダークアース。アマゾンの奥地に点在する肥沃な「暗黒の土」の正体が明らかに (2/4ページ)
赤点は土のサンプルが採取された地点/ image credit:Schmidt et al., Science Advances, 2023 ・アマゾンの先住民、クイクロ族が作り上げた肥沃な土だった
ブラジルの先住民の1つ「クイクロ族」は、アマゾン川の主な支流であるシングー川の源流で長い間ずっと生きてきた部族だ。
その証拠に、彼らが今暮らしている「クイクロII村」の近くには大昔の村の遺跡も残っており、考古学的な調査によってそれらに文化的なつながりがあることが確認されている。
今、クイクロII村の人口は数百人ほど。部族の仲間を養うために、彼らはキャッサバなどを栽培して生活している。
面白いのは、村の周辺よりも人が暮らしている内側の方が土が肥沃であることだ。
これはやせたアマゾンで生きるクイクロ族の工夫だ。村のいたるところに、排泄物や生ゴミなどが山盛りになっている。
これらが十分熟成したら、やせた土に混ぜ合わせて畑にする。こうしてできるのが黒い土だったのだ。
「地面に灰をまいたり、木の根元に炭をまいたりと、意図的にやっています」(フロリダ大学 モーガン・シュミット氏)
またクイクロ族への聞き取り調査でも、彼らが村の習慣的によって意図的に黒い土を作っていることが裏付けられている。
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テラ・プレタを作り出す営み:A) キャッサバの加工 B) 肥だめ C) 作物栽培 D) 囲炉裏の灰と炭 E) 各写真が撮影された位置 F) キャッサバの残りを散布 G) 木の周りへの灰と炭の散布 H) 畑やゴミ捨て場の焼却 I) ゴミや生ごみの焼却 / image credit:Schmidt et al., Science Advances, 2023
さらに現代の村と遺跡の土を比べてみたところ、こうした特徴はどちらにも当てはまることが明らかになっている。