ダークアース。アマゾンの奥地に点在する肥沃な「暗黒の土」の正体が明らかに (3/4ページ)
今も昔も人が暮らす村の内側の土は、周辺の土に比べて有機炭素が豊富で、酸性度も低いのだ。
とりわけリン・カリウム・カルシウムといった元素は、村の内側の方が10倍以上も豊富だった。
「これらはどれも人間などの動物や植物に含まれるもので、アマゾンで悪名高い土壌のアルミニウムの毒性を緩和してくれます」(シュミット氏)
つまりこうした習慣が今だけの話ではなく、昔からずっと意図的に続けられてきたということだ。
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肥沃な土壌の位置を示す古代の村の概念モデル / image credit:Schmidt et al.、Science Advances、2023・古代の人々の知恵が気候変動対策のヒントに
ちなみに村の遺跡の一つ「セク」には、4500トンの土壌炭素が蓄えられていると推定されている。一方、現代のクイクロII村の”肥だめ”の炭素は110トンだった。
「大昔アマゾンで暮らしていた人々は土にたっぷりと炭素を蓄え、その多くが現在も残っています。それこそが、温暖化を和らげるために私たちが望んでいることです」(マサチューセッツ工科大学 サミュエル・ゴールドバーグ氏)
アマゾン先住民の知恵を世界で広く実践することができたら、地球を熱くする炭素を土の中に閉じ込めておくこともできるかもしれないそうだ。
この研究は『Science Advances』(2023年9月20日付)に掲載された。