岡田阪神セ・リーグ制覇!猛虎復活「18年の激闘」秘話20【画像】タイガースV逸の歴史 (3/5ページ)
現に近本が今季稼いだ打点は、自身のキャリアハイにして、1番打者では両リーグトップ。巷ではその近本をMVPに推す声もあるほどです」(スポーツジャーナリスト)
■四球の増加は100以上も上乗せ
ちなみに、攻撃面では四球の増加も、昨季から100以上も上乗せするなど顕著な数字として表れる。
「岡田監督自らが球団に直訴して、四球の査定ポイントを安打と同等に変えさせたんです。それだけでなく、犠飛も12球団で突出して多い。打撃陣の献身的な姿勢が目立ちました」(前同)
岡田第一次政権で、采配下にあった野口氏が言う。
「おそらく岡田監督は“四球を増やせ”とは直接的に言っていない。“初球から行くな”ではなく、“もっと余裕を持って、じっくり行け”とか。ボール球にむやみに手を出さなければ、必然的に四球は増える。チャンスに甘い球はそう来ない。そういう当たり前の理屈を、ただただ選手たちに意識づけただけだと思います」
その野口氏によれば、選手に向けられる監督の言葉は、口癖として知られる「そらそうよ」なことばかり。
野口氏が体験した前回のリーグ優勝時には、こんな一幕もあったという。
■岡田彰布監督流の人心掌握術とは
「低めを丁寧についてくる好投手が先発のときは、どの球団でも“低めは捨てて、甘めに浮いてきたところを狙おう”みたいなことをコーチが言うんです。一見、理に適っているように思えますけど、岡田さんは違う」
どう声をかけるのか。
「“そもそも、そんな良い投手の球が浮いてくることはあるんか?”となる。“来んもんをいくら待っても、しゃあないやろ”というわけです」(前同)
むろん、打撃コーチも同席するミーティングでそれを指摘すれば、面目を潰すことにもなりかねない。
岡田流の“うまさ”は、そこでもかいま見えたという。
「打者一巡したぐらいの頃合で、円陣を組んで、その中でボソッと言うんです。そうすればヘンに角を立たせることなく、選手もすんなり入っていける。