岡田阪神セ・リーグ制覇!猛虎復活「18年の激闘」秘話20【画像】タイガースV逸の歴史 (4/5ページ)

日刊大衆

そのあたりの人掌掌握術は、すごく勉強になりました」(同)

■投手起用においても、野手出身の監督らしからぬ“うまさ”が光る

 他方、投手起用においても、野手出身の監督らしからぬ“うまさ”が光る。

 前出の藪氏が指摘する。

「投手陣を必要以上に疲弊させない配慮を感じました。優勝の立役者である大竹耕太郎(28)と村上頌樹(25)、伊藤将司(27)あたりは、実質的に“三本柱”の活躍でしたが、経験は浅い。そこを岡田さんは、うまくフォローしていた」

 どんな采配があったのか。

「疲労が蓄積する夏場にかけて、彼らの登板間隔をきっちり空けて、合間に新外国人のビーズリー(27)や西純矢(22)を挟んだ。このあたりは、人をよく見ている岡田さんらしいな、と」

 そんな投手陣は、新守護神・湯浅京己(24)の離脱といったイレギュラーが起きた中でも、チーム防御率2点台と安定感抜群。

■正捕手の梅野隆太郎の骨折も坂本誠志郎がカバー

 勝負どころの8月には正捕手の梅野隆太郎(32)が死球を受けて骨折するも、その穴は坂本誠志郎(29)が見事にカバーしてみせた。

「岡田さんと平田ヘッドの間では“今は、捕手も複数人で、うまく回す時代”という共通認識が当初からあった。どちらかが仮に欠けても、もう一方が必ず残る。梅野の離脱は想定外だったにせよ、チームとしての“備え”は万全だったということでしょう」(野口氏)

 その坂本は、女房役として村上&大竹の覚醒に、ひと役買った陰の功労者だ。

 先発マスクで開幕9連勝を飾るなど、もともと定評のあったそのリードは、想定外の“梅野不在”で、さらに磨きがかかったという。藪氏が明かす。

「手の内を勝手に明かすことはできないから詳しくは言えないが、坂本は、どんな局面でも、カウント別リードのセオリーをけっして外さない。村上や大竹のような技巧派タイプの投手にとっては、それが何よりの安心感を生んだんでしょう」

 藪氏は大竹のとある発言に驚いたことがあるという。

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