心身ともに疲れて実家に帰ったら... とある漫画家を救った「がんこな母」の意外な行動にホロリ (2/3ページ)

「今日は親戚の家行くよー」
そう言われ、望月さんはギクッとしてしまう。 「仕事はどうだ?」「彼女はいるのか?」――行けば、親戚からいろいろ聞かれるだろう。それに対し、「親戚の子ども」としての正しいふるまいをしなければならない。
べつに、親戚のことが嫌いなわけじゃない。ただ、そんな体力がこれっぽっちも残っていなかった。
「ごめん...ちょっと疲れてて...家にいたい」
望月さんは母親にそう言った。「がんこ」なタイプだという母と、口論になるのも覚悟の上だった。
「がんこ」な母は、意外なほどに「あっさり」と
しかし母親は、望月さんのことをじーっと見つめたあと、こう言ってくれた。
「うん。分かった」「お母さん一人で行ってくるね」
そして、予想外のことにビックリする望月さんを家に残して、本当に一人で行ってしまったのだという。

望月さんの記憶では、母親があっさり引き下がったことなど、それまでなかった。だから、彼は思った。