日露戦争も乗り切った大宰相・桂太郎!その卓越した手腕と悲劇的最期【前編】 (4/4ページ)

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山縣有朋像

この第一次内閣の大臣たちは山縣系官僚か、あるいは小村寿太郎のような初閣僚ばかりだったので「第二流内閣」「小山縣内閣」「緞帳内閣」「次官内閣」などと揶揄されました。さんざんな評価ですが、今改めて第一次内閣の顔触れを見ると清浦圭吾・曽禰荒助・小村寿太郎など錚々たる顔触れで、逆に山縣有朋の人材発掘のうまさが伺えます。

桂内閣成立時の懸案事項としては、内政では財政の鞏固化・商工業のさらなる発展が挙げられ、また外交では海軍拡張・英国との協定の締結・韓国の保護国化が課題でした。遅い早いの違いはありましたが、これらの課題はきちんと解決しています。

【中編】では、最大の試練である日露戦争を乗り切って「桂園時代」を築くまでの流れを解説します。

参考資料
八幡和郎『歴代総理の通信簿』2006年、PHP新書
宇治敏彦/編『首相列伝』2001年、東京書籍
サプライズBOOK『総理大臣全62人の評価と功績』2020年

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