史実にはない?清少納言との出会い。大河ドラマ「光る君へ」2月11日放送の気になるトピックを振り返り! (6/6ページ)

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その心中は(イメージ)

さて、漢詩もいいけど、日本人なら和歌だよね!素敵!と、視聴者に言わせんばかり、道長がまひろへ贈ったこの歌。その元ネタは『伊勢物語』にありました。

昔、をとこ、伊勢の斎宮に、内の御使にてまゐれりければ、かの宮にすきごといひける女、わたくしごとにて、
ちはやぶる 神の斎垣も 越えぬべし 大宮人(おおみやびと)の 見まくほしさに
をとこ、
恋しくは 来ても見よかし ちはやぶる 神のいさむる 道ならなくに

※『伊勢物語』七十一

【意訳】今は昔し、伊勢(神宮)の斎宮(いつきのみや)に朝廷からの使者が来ました。

「いったい、どれほど素敵な男性なのだろう?」

斎宮に仕える女官の一人が、使者に和歌を詠みました。

「罰当たりかも知れないけれど、神域を取り囲む垣根を乗り越えて、あなたにお会いしたいです(意訳)」

でも、そんなこと許されるはずもない……しかし使者はこんな返歌を贈ります。

「お望みならば、いつでもいらっしゃい。よもや神様が人間の恋路を邪魔するはずもないでしょうから(意訳)」

……で、その後に女官が神の斎垣を乗り越えたのかは書かれていません。

果たして道長は越えるのでしょうか。次週にまひろからの返歌があるのかも知れないので、気にしておきましょう。

第7回放送「おかしきことこそ」

さて、距離をとりたいけどなぜかとれない。今週もそんなまひろと道長でした。

浮世離れしていた二人でしたが、徐々に政治的な意識が芽生え始めます。少女期/少年期を脱して大人になり始めているのでしょう。

ちなみに、ようやく年が進みましたね。寛和元年(985年)、まひろは16歳になりました。

さて、次週包放送第7回は「おかしきことこそ」。直秀(毎熊克哉)ら庶民の苦しい生活や、貴族階層との軋轢が描かれるのでしょうか。また、藤原公任のサービスショットもあるようです。

NHK大河ドラマ「光る君へ」、次週も楽しみにしています!

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