桑田佳祐、渡辺謙…「がんに勝った有名人」絶望の瞬間&生還の軌跡 (6/7ページ)
「頻尿や排尿痛を感じて泌尿器科を受診すると、前立腺肥大と診断されたんですが、セカンドオピニオンを受けると悪性リンパ腫だったんです」(笠井氏)
すぐに入院して抗がん剤投与を始めると排尿障害は改善され、全身の痛みも楽になったが、副作用で、だるさや食欲不振に悩まされ、髪の毛も眉毛も抜けた。
「私はがんの標準治療で、医療費も高額療養費制度を利用したんですが、抗がん剤投与後4か月で、医師から完全寛解ですと言われました。ステージ4でも諦めなくてよかったと、つくづく思いました」(前同)
がん告知を受けると、新しい仕事もできなくなると“引き算”ばかりを考えたが、“足し算”もあることに気がついた。
「SNSを通じて励ましてくださる方もいましたし、家族との時間も取れるようになりました。料理なんか、したこともない高校生の三男が“おばあちゃんに習ってきた”って、昔懐かしい卵焼きを作って持ってきたことも。ちょっと涙が出そうになりました」(同)
医師や看護師との関わり方も、「受け身でなく、できるだけ自分の体調や要望を伝えることが大切。自分も病気の治療に関与している意識を持つことで、医療者もより高い治療を行える」(同)と気がついたという。
■光免疫療法など治療の進化
がんにかかる人は増加しているが、一方で、死亡率は年々、下がり続けている。
「例えば、20年に世界で初めて日本で承認され、21年に保険適用となった、光を当てて、がんを治す光免疫療法など、がん治療の進化は著しい」(前出の医療関係者)
がんは、もはや“不治の病”ではない。多くの有名人がそうであったように、諦めなければ勝利が待っている 。
■手軽で安い「がん検査」のススメ
病院で受けるがん検査は、バリウム検査や内視鏡検査など、苦痛が大きいうえに時間のかかるものが多い。しかも症状のない人が受ける場合は基本的に自由診療なので費用も10万~20万円と高額。
そんな中、意外ながん早期発見法が注目を浴びている。それが体長1ミリ線虫を使った検査法だ。