何から何まで日本的に…それが日本!日本人のために大胆アレンジされたショートケーキの歴史 (3/5ページ)
この1920年代初頭というのは、ショートケーキのような洋菓子が流行になりつつあったのかも知れません。門倉も、日本人向けの洋菓子を作る必要性を強く感じるようになりました。そしてやはり、ショートケーキを開発します。
面白いのは、この二人の日本人が日本向けショートケーキを開発するにあたり、参考にしていたお菓子があったという点です。それはカステラでした。
実は、発売されたばかりの不二家のショートケーキは、土台にカステラ生地が用いられていたと記録されているのです。また、コロンバンの場合もカステラそのものではないものの、全卵に同じ量の卵黄を加えるという、カステラに近い生地を使っていました。
カステラはご承知の通りポルトガル由来のお菓子ですが、日本人がアレンジにアレンジを加えて今の形になったという歴史があります。
それはもはやほとんど原型はとどめていないと言ってもよく、カステラという発音のお菓子も、発祥地たるポルトガルには存在しません。カステラはほぼ完全に日本のお菓子と言ってもいいでしょう。
既にこの段階で、ショートケーキは「日本化」していました。
クリーム・食感・そして色彩さて、日本式ショートケーキはさらに進化していきます。
1924年には業務用生クリームの生産がスタートしました。