生首事件は史実、花山天皇の呪いの意味、北の方とは?大河ドラマ「光る君へ」3月17日放送振り返り (4/8ページ)
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※『大鏡』太政大臣道長雑々物語より
劇中では道長が毅然と対処していましたが、こちらでは兼家が毅然と……あれ、寝てます?
「おい、どうする?」
「兼家様が寝ていらっしゃるのに、我々の判断で事を大きくできないな」
「仕方ない。知らなかったことにして、そのまま進めてしまおう……」
とか何とか言ったかどうか、生首はなかったことにされたのでした。
迷信に振り回される人々に嫌気が差していたのでしょうか。道長は玉座の血を袖で拭って「穢れてなどおらぬ」と断言します。
確かに赤い服ですが、血の色は後でハッキリでてしまうので、別の布で拭った方がよかったのではないでしょうか。
花山法皇「おんしゅちりきゃらろはうんけんそわか」の意味さて、一条天皇の即位を控えて、必死に呪詛していた花山天皇。今は出家しているので花山法皇ですね。
「おんしゅちりきゃらろはうんけんそわか、おんしゅちりきゃらろはうんけんそわか……」
この「おん・しゅちり・きゃらろは・うんけん・そわか」とは何でしょうか。
これは大威徳明王(だいいとくみょうおう)のご真言。その別名ヤマーンタカ(降閻魔尊)、閻魔大王も倒してしまう強さからそう呼ばれました。
この大威徳明王は六面六臂六足(ろくめんろっぴろくそく。