偽の治療でも効くと思えば効く「プラセボ効果」の興味深い世界。色や値段で効果が変わる (2/6ページ)

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photo by Pixabay・実際に高いプラセボ薬の方が症状が改善されたという例
 医学化学者のデレク・ロウ氏は、パーキンソン病の患者を対象とした2015年の研究について解説している。

 その研究では、パーキンソン病の患者に新しい治療薬をテストしていると告げて、2種類の薬を注射した。

 じつはどちらもただの生理食塩水だったのだが、高価と説明された薬と安価と説明された薬とでは、前者の方が症状が改善されたのだ。

 高価なものは安物やノーブランドより高品質という考えは、想像以上に私たちの心に刷り込まれている。・高価なものの方が良いと感じる人間心理
 プラセボと似たような効果は医学以外の分野でも見られる。

 たとえばスポーツブランドのナイキの製品を使っていると言われると、ノーブランドの製品よりもパフォーマンスが上がるという研究結果も報告されている。3Mが作った耳栓は、ノーブランドの耳栓より音の遮断効果が高いと感じる人も多い。
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