実際、藤原道長は夜に紫式部のもとを訪れていた!?『紫式部日記』から読み取る二人の関係【光る君へ】 (3/5ページ)
『源氏物語』が結んだ紫式部と藤原道長の絆…未亡人の紫式部がパトロンを得て世界的古典を書き始めるまで
で、『紫式部日記』には次のようなエピソードが収められています。
ある日、中宮の前に置かれていた『源氏物語』を見た道長が、そばにいた紫式部に語りかけます。
すきものと 名にし立てれば 観る人の 折らですぐるは あらじと思ふ
(『源氏物語』のような恋愛物を書いたあなたは「好き者」と評判になっています。あなたを口説かずに素通りする男などいないのでしょうね)
捉え方によっては、大変失礼な質問ですね。これに対して紫式部は、
人にまだ 折られぬものを たれかこの すきものぞとは 口ならしけむ
(誰にも靡(なび)いたことのない私を、いったい誰が「好き者」などと言うのでしょう。心外なことです)
と返しました。
