古代ローマ人の墓から2000年前の液体のワインが発見される (1/4ページ)

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古代ローマ人の墓から2000年前の液体のワインが発見される
古代ローマ人の墓から2000年前の液体のワインが発見される

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 もしかしたら骨の出汁も染み込んでいるのかもしれない。スペイン南部の古代ローマ人の墓から、2000年前のワインが発見されたそうだ。

 民家の工事中、偶然発見されたという遺骨が納められた骨壷を満たしていたワインは、赤褐色をしていたが、それが注がれた当時は白ワインだったようだ。

 液体の状態で見つかったものとしてこれまで最古だったワインは、1867年にシュパイヤー(ドイツ)近郊にあるローマ時代の墓から発掘されたもので、325年頃に作られたと考えられている。

 それよりさらに300年も古いこの白ワインは世界最古の液体ワインの発見となる。その味は、アンダルシア地方で有名なシェリー酒に似たワインであるそうだ。


・自宅の改築で偶然古代ローマの墓を発見
 2019年、スペイン南部のアンダルシア州カルモナで暮らしていたとある一家が、自宅の改築工事の最中に、何やら古い墓らしきものを発見した。

 連絡を受けて駆けつけた専門家の調査によって、2000年前の古代ローマ時代の墓であることが判明した。

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偶然発見されたローマ時代の墓 / image credit: Juan Manuel Roman

 きわめて珍しいことに、盗掘で荒らされてはおらず、のちの調査では埋葬された人物のほか、いくつかの副葬品も発掘された。

 墓の内部の壁には埋葬用のくぼみが8つあり、そのうちの6つには石灰岩・砂岩・ガラス・鉛といったもので作られた骨壷が納められていた。

 骨壷には荼毘に付された遺骨がそれぞれ1人分ずつ入っており、さらに2つには故人の名前(ヒスパナエとセニシオ)まで刻まれていた。
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