藤原定子が遺した寂しく悲しい三首の遺詠…大河ドラマ「光る君へ」7月21日放送振り返り (4/6ページ)

Japaaan

この場面は『枕草子』にも描かれています。

……青稜子(あをざし)といふものを持て来たるを、青き薄様(うすよう)を、艶なる硯(すずり)の蓋に敷きて、「これ、笆(ませ)越しにさぶらふ」とて、まゐらせたれば、
みな人の花や蝶やといそぐ日も わが心をば君ぞ知りける
この紙の端をひき破(や)らせたまひて書かせたまへる、いとめでたし

※清少納言『枕草子』第222段

【意訳】青ざしというお菓子を青い薄紙に載せて「笆越しにございます」と献上した。定子は青い薄紙の端を引き破いて和歌を詠む。

「みんなが私を見捨て、彰子様を花よ蝶よと持ち上げる中、貴女だけは私の心を理解してくれますね」

これほど嬉しいことはなかった。

……この思い出が、清少納言をして「節(せち)は五月にしく月はなし。(節句は5月が一番素敵)」と言わしめたのでした。

「「いつも、いつも」」

他愛ないことで笑い合えた日々は、清少納言にとって何物にも代えがたい宝であったことでしょう。

藤原定子の崩御・三首の遺詠

一条天皇と藤原定子。『枕草子絵巻』より

難産の末に崩御されてしまった定子。その遺詠は、どれも悲しいものでした。

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