薬剤耐性と急性中耳炎 医師と患者のコミュニケーションが重要 (3/6ページ)
(鼓膜が赤いだけで中耳腔に貯留液のないものは鼓膜炎と定義され中耳炎とされません)
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出典 永田理希:jmed48 あなたも名医! Phaseで見極める!小児と成人の上気道感染症. 日本医事新報社, 2017.p141
急性中耳炎の治療
医療機関を受診して急性中耳炎と診断された場合、軽症であれば最初は抗菌薬を投与せずに経過観察することが勧められています*。これまで実際には、抗菌薬を投与されるケースは多々ありました。 「近年は、鼓膜所見/全身所見/時間経過の3つ視点から抗菌薬が必要とされる急性中耳炎かどうかを見極めて処方すべきとされ、安易に抗菌薬を処方されるケースは減っていると思われます。実際、急性中耳炎のほとんどは自然治癒し、抗菌薬処方が必要とされることは本来非常に少なく、特に耳痛/耳漏/発熱のない中耳炎には抗菌薬は必要なく、それらがあったとしてもほとんどは数日で自然治癒します。ウイルスが原因であれば抗菌薬は効果がありませんし、中耳炎のような体表面の感染症の場合には、細菌が関与していたとしても、治療に抗菌薬が必ずしも必要とは限りません」と永田先生は述べます。