市場から消えた医療機関 『過去最多の786件』 「経営者の高齢化&後継者不在」が深刻化… (2/2ページ)
訴訟に発展
負債額最大となったのは、医療脱毛クリニックの「アリシアクリニック」を全国に展開していた医療法人美実会(負債72億9,500万円)。
美実会の関係法人で同じく「アリシアクリニック」を展開していた一般社団法人八桜会(同51億7,500万円)が続いた。
債権者数は、両法人合わせて約9万1,800名にのぼり大きな話題となった。
また、高橋デンタルオフィス(同19億円)は、インプラント治療と矯正を専門に手がけていた。
さらに、治療が進まないとして患者が前払い治療費の返還を求める訴訟に発展していたほか、治療費とは別に患者に投資や融資話を持ちかけ、この返還を求める訴訟も起こされている。
負のスパイラル受診者が減り、資金余力が無くなった施設は、設備の更新ができず、給与・労働条件が悪くなり、スタッフも定着せず、サービス品質が低下。
結果として、更なる受診者の減少を招くという負のスパイラルに陥る。
こうした小規模事業者が増えていくことで、2025年も倒産件数は高水準で推移することが予想される。
1,000件に達する可能性また、休廃業・解散についても、診療所の経営者の高齢化や後継者不在の現状を踏まえると、減少する要因は見当たらず、時間の経過とともに増え続けるとみられる。
2024年は倒産件数、休廃業・解散件数合わせて786件となったが、2026年には同件数は1,000件に達する可能性が高まっている。