大河「べらぼう」繁盛しても地獄の吉原。五代目・瀬川花魁(小芝風花)の運命を左右した3冊の本【後編】 (3/6ページ)

Japaaan

目の見えない鳥山検校に本を読む瀬川花魁(NHK「べらぼう」公式HPより)

『金々先生栄花夢』のあらすじ

片田舎に住んでいた金村屋金兵衛という貧乏な若者が、江戸で一花咲かせようと思い旅立ち、途中で目黒不動に立ち寄り門前の粟餅屋で粟餅を頼む。

ところが「今、餅を蒸している途中」といわれ待っている間にうとうとと寝てしまう。

ふと気がつくと、立派な駕籠を従えた裃姿の者が現れ、実は金兵衛は大金持ち泉屋清三の跡取りだと告げられる。屋敷に連れて行かれた金兵衛は跡取りになり、莫大な財産を手に入れ放蕩ざんまいの生活を楽しむように。

さらに、金目当ての周囲から「先生」「先生」と持ち上げられその気になり、遊郭遊びをするも徐々に資金も尽きてしまう。そして呆れた泉屋に勘当されて追い出される……というところで目が醒めるという内容です。

すべては夢の中の出来事だったのです。粟餅が蒸し上がるまでの短い時間に見た一攫千金で栄華を極めた(つもりになった)夢。金兵衛は江戸で一花咲かせても儚い夢のようなものだと悟り故郷に帰るという話です。

この話は「邯鄲の枕(かんたんのまくら)」という、唐の沈既済の小説『枕中記』(ちんちゅうき)の故事の一つのパロディ版といわれています。

「大河「べらぼう」繁盛しても地獄の吉原。五代目・瀬川花魁(小芝風花)の運命を左右した3冊の本【後編】」のページです。デイリーニュースオンラインは、吉原遊廓瀬川べらぼう花魁江戸時代カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る