大河「べらぼう」繁盛しても地獄の吉原。五代目・瀬川花魁(小芝風花)の運命を左右した3冊の本【後編】 (6/6ページ)

蔦重に「ば〜か!ば〜か!」と怒る九郎助稲荷(ac-illust)
けれども、単純に蔦重が鈍感というだけではありません。幼い頃から吉原で育った若衆は、「女性はいずれ遊女になる存在。色恋の対象として絶対に見てはならぬ」という、いわば精神的な去勢をしていく吉原のシステムの残酷さが根本にあるでしょう。
しかも、本人は自然に「洗脳」されていくので、自覚もなく瀬川の想いにもまったく気が付かない……これにも吉原の残酷さを感じます。
ずっと瀬川の心意気やきっぷのよさに甘えてきた蔦重。瀬川に惚れた鳥山検校が当時第ニュースになるほどの大金を積んで身請けされるという事実をどう捉えどう動くのでしょうか。
史実では鳥山検校に身請けされた後に検校が逮捕され、その後の人生は不明になっている瀬川。せめてドラマの中では幸せになってほしいと、毎回思わされるのでした。
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