自分で決めた道を、歩み続ける。舞妓・芸妓として活躍する彼女たちの「働き方と生き方」 (5/6ページ)
櫻千鶴 お座敷にいらしてくださるお客様も優しいので、自分のコミュニケーション力がすごいと思ったことはあらしまへんが……話す時に目を合わせたり、落ち着いて話したりなんかは、仕込みの時から言われますんで、身に着きますねえ。
ーー奥ゆかしいお返しにもまた、コミュニケーション力の高さが垣間見えますね。休日にリラックスする瞬間には、京ことばを使わないこともあるのでしょうか?
櫻千鶴 1人で過ごす時間はスマホを見てぼーっとしてるだけ、なんてこともありますよ。頭の中では標準語に戻っていることもあります(笑)。
君真奈 うちはまだ修行の身なので、お姉さんたちと過ごすことが多いですから、京ことばで話すことが多いどすねえ。行事ごとを大切にするお家なので、クリスマスにはみんなでパーティーをすることもあり、等身大の自分で過ごさせていただく瞬間もあります。
ーーみなさんはこれからも、舞妓・芸妓としてキャリアを極めていきたいというお気持ちなのでしょうか。
櫻千鶴 芸妓をしてない自分は、あんまり想像がつかしまへんねえ。大変なこともありますが、今はまだ続けたい気持ちが大きおす。
華奈子 もう、舞妓をしてる自分が当たり前になっているんどす。舞妓やない自分は、自分やないような気がしますねえ。
君真奈 せっかくここまで続けてきたことを、嫌やからなんて気持ちだけで辞めるのは勿体ないし、情けないどす。前のお仕事と比べても楽しくやらせてもろてますから、できるだけ長く続けたいですねえ。
ーー厳しいお稽古を乗り越えて、夢をつかんで活動する舞妓さんたちの熱意、存分に感じさせていただきました……!
■花街文化という無形財産を肌で感じて
舞妓さんや芸妓さんといった存在に、実際に触れたことがある人は多くないかもしれません。