自分で決めた道を、歩み続ける。舞妓・芸妓として活躍する彼女たちの「働き方と生き方」 (2/6ページ)
うちは姉さん2人と違って、地方(じかた)いうてお唄と三味線をさせてもろうてます。
ーー櫻千鶴さんは立方(たちかた)さんなので舞担当、君真奈さんは地方さんということで、音楽担当ということですよね。みなさん、どちらの道に進むかはもともと決めていたのでしょうか。
櫻千鶴 うちは舞に憧れてたんで、立方を目指したいと決めてましたねえ。それで、小さい頃にも少し日本舞踊をやらせてもろて。
君真奈 姉さんたちは15から京都に来てはるけど、うちは社会人を経験してからなんどす。もともと音楽をやっていたんで、地方になりたいと思ってこの世界に入りました。
ーー立方と地方、ある程度どちらの道に進みたいか決めている人が多いのでしょうか。
櫻千鶴 舞妓のうちは舞もお唄も三味線も、全部習わせていただくんどす。舞妓は基本、立ち方(舞手)になるんどす。そやけど途中で唄や三味線のほうが向いてるゆうことで、地方さんにかわらはったお姉さんもおいやす。
ーーし、知らなかった。そもそも舞妓さんってどうやってなるのかも、よく知らない人も多そうですが……。
櫻千鶴 京の花街にある置屋さんを頼って、住み込みで修行させてもらうんどす。最初は仕込みいうて、芸事の稽古を受けながら、行儀作法なんかも教えていただくんどす。
ーーそういえば、みなさんは関東出身なんですよね。もしかして、京ことばも仕込みで覚えるんですか?
櫻千鶴 ええ、そうどすよ。
華奈子 京ことばもそうどすけど、慣れんうちは色々間違えて……たくさん叱ってもろて育てていただくんどす。
■厳しいお稽古の先にある大舞台をモチベーションに
ーー置屋さんに住み込みで修行からスタートするなんて、キャリアのスタートも一般の社会人とはかなり異なりますよね。働き方も、独特な部分があるのでしょうか。