大河『べらぼう』着実に成長する蔦重、俄かに起こる神隠し…3月23日放送の解説&堪能レビュー! (3/8ページ)
傘張りや金魚の養殖くらいなら可愛いものですが、時にお上への風刺・批判につながりかねない文学活動には、当局も監視の目を光らせていたようです。
そこまで怖いなら青本なんて書かなければ……と言われてしまいそうですが、それでも書かずにはいられないのが物書きというもの。
喜三二先生も後に主君から叱られてしまうのですが、それでも完全に筆を折ることは出来ませんでした。
大文字屋と若木屋の競演
敵?ながら熱演を魅せる若木屋与八(本宮泰風)。NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」公式サイトより。
初めは若木屋の俄祭り企画を潰そうときていた大文字屋ですが、喜三二先生のアドバイスを受けて「張り合うことで祭りを盛り上げ、吉原遊廓の活性化につなげる」方針に舵を切り替えます。
さすがは忘八、表向きはともかく利益になると分かれば、動きの速さが身上です。
何度も対立を繰り返し、いざ本番でも互いに雀踊りの応酬を繰り広げました。
見事な仕草や滑稽な意地の張り合い……様々な趣向を凝らして闘い続け、最後はもうやることがなくなって、互いの踊りを交換します。
これまで晴れの日30日間、熱演を繰り広げた相手にリスペクトを示すことで、両者の和解を巧みに表現しました。