大河『べらぼう』蔦屋重三郎・瀬川・鳥山検校、それぞれの「夢噺」と「苦悩」を回想しつつ考察【前編】 (3/8ページ)
第10話では、その『青楼美人合姿鏡』の本を、鳥山検校に身請けされ吉原を出ていく瀬川に贈ります。
「吉原をもっといい場所に」共通の夢でつながる二人「吉原を楽しいことばかりにしようと思っている。いい身請けがゴロゴロあるような…」と、自分の夢を語り、さらに「こりゃ、2人で見てた夢じゃねえの?」と静かに続けます。
「おれはこの夢から覚めるつもりは毛筋ほどもねえよ。俺と花魁を繋ぐもんはこれしかねえから。俺はその夢を見続けるよ」としみじみ語る蔦重に「そりゃまあ、べらぼうだねえ」と涙を流す瀬川。
お互い想いあっていることを確認し、駆け落ちを試みるも未遂で終わってしまった二人。けれども「お前とみた夢は見続ける。お前と俺はその夢で繋がっているという、ドラマの副題『蔦重栄華乃夢噺』を回収したような、見事なシーンだったと思います。