大河『べらぼう』切なすぎる…瀬川(小芝風花)と鳥山検校(市原隼人)惚れた相手のため身を引く二人の愛【後編】 (3/9ページ)
検校に、「自分は幸せな妻だった」という瀬川。その「幸せ」は、高価な着物を与えたりなど物理的に尽くしてくれたということではありません。
吉原に客足が戻り肉体的な負担が増え疲弊していた瀬川を、身請けという形で救い出してくれたことに対する感謝もあったでしょう。そして、蔦重への想いを知りながらも自分だけを愛し見守ってくれたことに対する感謝も。
「自分は幸せな妻だった」と涙をこらえながら頭を下げる瀬川の声に、虚飾はありません。本心を感じ検校は口元に笑みを浮かべるのでした。
そんな粋で男っぷりのいい検校を見ると、瀬川を喜ばせたい一心でたくさんの本を取り寄せ書庫に並べたとき、「これで退屈しないで済みます」ではなく「また、私が本を読みますから二人で物語を楽しみましょう」と瀬川に言って欲しかったなと、しみじみ思ってしまいました。
先週、SNSでは検校の突然の激昂ぶりに、驚いたり・怖がったりなどの声もありましたが、今までの検校の表情をみていたら、そんなはずはありません。
案の定、今回のストーリーで一気に流れは変わり、「鳥山検校のおとこ気にも泣かされた」「鳥山様は最後までかっこよかった」など、検校の男前ぶりに魅せられた人も多かったようです。