日本を代表する江戸前寿司の老舗「銀座久兵衛」の創業90周年を記念し、二代目主人・今田洋介氏による書籍『銀座久兵衛 頂のない山を登りつづける』を本日発行/文芸社 (3/5ページ)
読みどころ3.久兵衛イズムの源泉「現場第一主義」──に触れる
今田洋介氏率いる久兵衛では「現場第一主義」をモットーに、すべてのサービスを見直し、継続的な改善を図ってきました。顧客の期待を超える体験(CX / Customer Experience)を提供するために、現代でも高級寿司店ではしばしば見かける「時価」をいち早く取りやめ、メニューの透明性を高めるべく価格設定の明確化を進めました。板前をはじめとするスタッフのひとりひとりが高いホスピタリティをもち、常連客や一見さんの区別もなく、どんな顧客にも最上のおもてなしをもって接する清々しい久兵衛イズムが本書の随所に光っています。
読みどころ4.久兵衛の未来への挑戦──に触れる
太平洋戦争以後で考えると、日本の社会構造をもっとも揺るがせたのは、2020年初頭にはじまった新型コロナウイルスによるパンデミック。久兵衛もまたその影響を大きく受けながら、外部環境の変化に柔軟に対応し、品質を維持するための努力を重ね、持続可能な経営を追求する数年を過ごしました。今田洋介氏は創業100年を迎えるこの先10年を見据え、次世代の育成にも注力し、若手板前たちが自信をもって活躍できる場を構築することに心を砕いてきました。そうした銀座久兵衛の未来を創造する、BCP(事業継続計画)やSDGs(持続可能な開発目標)につながる先進的でしなやかな組織戦略も本書には描かれています。