メディアが作った”偽の悪役”!徳川綱吉の側近・柳沢吉保が悪役にされた理由と「忠臣」としての活躍 (3/3ページ)
蘇峰ですらも過去の文献を無批判に紹介するほど、吉保の悪役像は「定説」だったのです。
将軍を諫めることも近年の研究では、藩主の改易など諸大名に厳しい処罰をする綱吉を、吉保が諫めたことを記した史料も注目されています。
幕府の正史である『徳川実紀』によると、「諸大名や御家人が法を犯すような罪をただすことは言うまでもありません。しかし、法を用いるに少しの思いやりや情け深さをもって行えば、みな法を恐れ、その恩を恐れ多く思います」と綱吉に諫言しているのです。
これは吉保の忠義を示すエピソードであり、将軍の判断の是非を常に推し量ってたことが伺えますね。
【後編】では、さらに吉保の人物像を掘り下げます。また、「側用人」という存在の実態についても見ていきましょう。
参考資料:中央公論新社『歴史と人物20-再発見!日本史最新研究が明かす「意外な真実」』宝島社(2024/10/7)
画像:Wikipedia
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