源頼朝の“デカ頭伝説”は本当なのか?史料や川柳、戯作から史実を掘り下げる (3/5ページ)
御家人たちが大騒ぎ!戯作『鎌倉頓多意気』とは
江戸時代後期の寛政6年(1794年)、戯作者の桜川慈悲成(さくらがわ じひなり)は頼朝公の大頭をネタにした『鎌倉頓多意気(かまくらとんだいき。鎌倉三代記のもじり)』を出版しました。
板元は西村屋与八(にしむらや よはち)、画工は歌川豊国(うたがわ とよくに)。ユーモラスに描かれたトンデモ鎌倉のストーリーを見てみましょう。
『鎌倉頓多意気』より、御家人たちの頭を大きくするよう、畠山重忠に命じる頼朝公(右上)。こう見る限り、頼朝公の頭も(畠山重忠と比べて)そこまで大きくないような気も……。
……領民たちが頼朝公の大頭をはやし立てるので、頼朝公は畠山重忠に「御家人たちの頭を大きくしろ」と命じました。
そこで御家人たちは、ハリボテの大頭を用意します。出来合いの安物で済ませたり、特注したら大きすぎて二人でかぶったりなど、てんやわんやの大騒ぎです。
果たしてみんな大頭となった御家人たちを見て、頼朝公は癪にさわったのか、畠山に「自分の頭を一番大きくつくれ」と命じました。
あまりに大きく作ったせいで、なかなか乾かない内に雨が降ってしまいます。