身分詐称で切腹に!江戸時代の武士が“ニセ息子”で挑んだ最後の賭けと悲惨な末路 (1/5ページ)
江戸時代、武士たちにとって御家の存続は何より大事でした。
そのため、跡取りの確保が何よりの重大課題となっていたようです。
今回は粕谷金大夫(かすや きんだゆう)のエピソードを紹介。果たして彼は、跡取りを確保できるのでしょうか。
養子の縁談を取りつけるも……。
粕谷金大夫は生年不詳、御徒から支配勘定、そして漆奉行へと昇進していきました。
とりあえずは順調に見えた金大夫ですが、跡取りに恵まれないのが目下の悩み。このままでは無嗣断絶(※)となってしまいます。
(※)跡取りが決まっていない状態で当主が亡くなると、御家断絶に。ギリギリになって養子をとる末期養子は基本的に認められません。
そこで田安家(御三卿の一)に仕える平川六左衛門(ひらかわ ろくざゑもん)に相談しました。
「然らば、我が従弟の市人新九郎(いちひと しんくろう)に継がせてはどうか」
「忝(かたじけな)い。さっそく手配を……」
喜び勇んだ金大夫。しかし六左衛門は待ったをかけます。
6年間も養わされた挙句……。