大河『べらぼう』誰袖に戻った笑顔「筆より重いものは持たねえ」名プロデューサー・蔦重の見事な仇討【前編】 (9/11ページ)
仇屋艶次郎は、寝転びながら呑気に心中ものの本を読んでいるうちに自分も「浮き名を立てられたいな」と、実にばかばかしいことを思い付きます。
モテ男を演出するために、腕に女性の名前を彫ってもらい消してはまた女性の名前を彫ってもらったり。(「色男ってのは痛えな〜」には笑ってしまいました)
『江戸生艶気樺焼 』京傳 作 出版者 蔦屋重三郎 [天明5(1785)]. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/9892607
また、押しかけ女房に困っているモテ男だと噂を立てるために、近所の芸者を家に呼びお金を出して大声で「死にますよ〜」と周囲に聞こえるように叫んでもらったり。
「色男は嫉妬されて殴られるもの」という設定で、金でやとったならずものにわざと殴っらせて、ザンバラ髪になってみたり。
とにかくやることなすことアホ過ぎるのですが、そのアホな艶二郎を演ずるのが手拭いの男と同じ「団子鼻」の付け鼻をした北尾政演という演出も面白かったですね。
いろいろ「浮き名を流すため」努力をしても評判にならず、しまいには読売(瓦版)に書いてもらっても、誰も興味を持たず。鶴屋が読売の売り手になって、売れない読売を売るのですが、町の人々は「艶二郎?誰それ」という感じで読んでもくれません。「もう、タダでいいから持っていって!」にも笑わされました。