大河『べらぼう』過去回シーンが伏線に…凄惨な過去の亡霊に苦しむ歌麿、救えぬ蔦重【前編】 (6/7ページ)
鬼畜の母親に足を引っ張られ振り解いた唐丸 NHK大河べらぼう公式サイトより
自分らしい絵を描くということは自分に向き合うこと模写をしている間は、心をからっぽにして一心不乱に描いていればよかった歌麿。
けれども「自由に自分の絵を描いてみろ」と言われると、「己が描きたいものはなんだろう」と、改めて自分自身と対峙してなければなりません。
けれども、脳裏に浮かぶのは凄惨な過去。その過去の幻覚に追い詰められてしまいます。下絵を描いても描いても、黒墨で塗りつぶして没にしてしまう歌麿。
歌麿にとってはあまりにも酷な「生みの苦しみ」です。その苦しみが分かるだけに蔦重自身も悩みます。そんな蔦重にてい(橋本愛)は、「『これを知るものはこれをのこむ者にしかず』と申します」と声をかけます。論語を引用してくるあたりが、ていらしい。
『知之者不如好之者、好之者不如楽之者』
「あることを理解している人は知識があるけれど、そのことを好きな人には及ばない。あることを好きな人は、それを楽しんでいる人に及ばない。」そんな意味合いです。