「べらぼう」終わらない悲劇、次に犠牲になるのは?殺された母子と壮絶な将軍の最期…二つの無念の死【後編】 (2/8ページ)
庶民の暮らしはますます苦しくなる一方で
浅間山の噴火、利根川の決壊による大洪水、食糧不足、物価高で生活苦はより深刻化する中で、田沼意次(渡辺謙)が出す『貸金会所令』を打ち出す話が噂になります。
「家主から金を集めそれを資金源に経済を立て直す制度」ではあったのですが、御救米(被災者を救済するための施し米)も満足に行き渡らないのに「金だけ取るのか」と庶民の怒りは膨れ上がります。
新之助やふくに「金の徴収対象になるのは家主だから、あんたたちは対象外」と説明する蔦重(横浜流星)に返したふくの言葉に、思わず頷いた人も多かったのではないでしょうか。
「家主は金を出せと言われたら店賃を上げるさ。米屋は米の値を上げるし油屋は油の値を上げる。庄屋は水呑百姓からもっと米を取る。吉原は女郎からの取り分を増やすだろうね。