「べらぼう」が描く問題はまるで今の日本。怒りで暴徒と化す ”新之助の義” に粋に訴えた ”蔦重の義” (4/7ページ)
「あいつら言ってることとやってることが違う」というみの吉の怒りはごもっとも。言う時は言うみの吉はかっこよかったですね。「お前よぉ」とたしなめる蔦重も、大店の主人らしく様になってきました。
長七と蔦重たちの間に入ってとりなした新之助ですが「蔦重が田沼の世で一番成り上がった男かもしれない。もうここには来ないほうがよい」と言います。貧困と飢餓で殺気だっている長屋の連中にとって、蔦重は田沼の手先で「うまい汁を吸っている」人間にしか見えません。「ここに来ると危険だ」という思いがあったのでしょう。
言う時は言うみの吉(丸屋時代)NHK大河ドラマ「べらぼう」公式サイトより
またもや「田沼のせい」を煽る声のでかいあの男が田沼が米を集めるため奔走している事実が、人々に伝わっていないことを知った蔦重は、田沼の部下・三浦庄司(原田泰造)に依頼され「もうすぐお救い米が配られる。田沼さまが配ってくれる」という読売(瓦版)をばら撒きます。すでに、大阪のほうで米屋の打ち壊しがはじまり、そのムーブは東海道を登って江戸に近づいているという状況。なんとか江戸で打ち壊しなど起きないようにしなければなりません。
ところが読売では「お救い米は20日に配られる」はずでしたが、米は調達できず奉行所前には怒りの民衆が詰めかけて大騒ぎに。