『べらぼう』に登場した吉原遊廓はどんな構造だったのか?見取り図や浮世絵で内部を歩く (3/7ページ)
歌川広重「江戸名所新吉原日本堤見返柳」ボストン美術館蔵
京都の島原遊廓の見返り柳は大門の傍にありますが、吉原遊廓の場合、見返り柳は「ここの角を曲がると吉原に続きますよ」という目印で、柳から大門までは約五十間=約870mもの距離がありました。さて、見返り柳の角を曲がって衣紋坂(五十間道とも)を下ります。
歌川広重「新吉原雪の朝」国立国会図書館蔵※くの字の道が衣紋坂、右手前が吉原大門
この衣紋坂には編み笠茶屋というのがありました。名前の通り、編み笠をレンタルした茶屋です。ここで編み笠を借りたり、手ぬぐいをかぶったり、扇子を広げたりして廓内で女郎を品定めする時にはこちらの顔は見せないのが粋な遊び人で、顔をもろ出しにして「君可愛いねエ!ぎゃはは」なんて騒ぐのは無粋な人のする事でした。
吉原の内部はこうなっていた
さて、ようやく吉原大門にたどりつきました。