【べらぼう】恋川春町の破滅のきっかけ『鸚鵡返文武二道』は実際どんな物語なのか?蔦重の運命も暗転 (4/8ページ)
恋川春町『鸚鵡返文武二道』より、瀬戸物屋の売り物を射抜くトンチキども。
しばらくすると、それぞれ学んだ武芸を試したくなるのが人の世の常。
弓術組は何でも射抜いてやろうと、古道具屋の兜や瀬戸物屋の兜鉢(どんぶり)など、いきなり射ては壊して回りました。
「おやめください、売り物を壊されては商売あがったりです」
「つべこべ言うなら、お前の頭を射抜いてやろうか」
いっぽう剣術組は義経の千人斬り伝説にあやかろうと、毎晩辻斬りに繰り出します。片手に扇、もう片手には木刀や竹刀を持って、道行く人を滅多打ちに。
「我こそは義経の門人、免許皆伝であるぞ」
「転んだ尻をぶっ叩き、これで九百九十九人目。あと一人で千人斬り達成だ」
そして馬術組は、小栗判官が暴れ馬を乗りこなした伝承を、陰馬つまり陰間(男娼)に乗ったと勘違い。さっそく遊郭や陰間茶屋へ繰り出します。
「まったく、酔狂なお客もあったものだ……」
お金がなくなったら今度は道行く女性や子供に乗りかかろうとする始末。当然あちこちでトラブルになりました。
