【べらぼう】恋川春町の破滅のきっかけ『鸚鵡返文武二道』は実際どんな物語なのか?蔦重の運命も暗転 (6/8ページ)
大江匡房が日々学問所で講義したところ、『九官鳥の言葉』は分かりやすいと大層な評判です。
大江「政治のキモは、時(時機)と勢い(時勢)と位(品格や道理)が大切です。この『九官鳥の言葉』では、政治を正月の凧揚げに喩えています」
「へぇ、凧を揚げれば世の中が治まるのか。さすが菅秀才様だなぁ」
大いに誤解されているようですが、そのうち気づくんじゃないでしょうか。
鳳凰に麒麟までやって来た!
恋川春町『鸚鵡返文武二道』より、みんなで凧を揚げていたら、本物の鳳凰がやって来た!
帝の聖徳・菅秀才の才知・大江の儒学が合わさったことで、今やすべての人々が文武両道に邁進するようになりました。
文(筆)を右手に、武(刀)を左腰に、四書五経など漢籍を読みこなすようになったそうです。
「経済は『韓非子(かんぴし)』、呑むなら剣菱(けんびし)に限る」
学問熱の高まりによって孝悌忠信の道が盛んとなり、先ほどの『九官鳥の言葉』もベストセラーになりました。
「そう言えば、凧を揚げれば天下が治まると『九官鳥の言葉』にあったなぁ」
だったらみんなで凧を揚げよう……我も我もと凧揚げを始めたので、仲間がいると勘違いした鳳凰(ほうおう。