【べらぼう】恋川春町の破滅のきっかけ『鸚鵡返文武二道』は実際どんな物語なのか?蔦重の運命も暗転 (3/8ページ)

Japaaan

トンチキな武芸の稽古

恋川春町『鸚鵡返文武二道』より、義経流トンチキ剣術の稽古。

さっそく三人は武芸の指導を行いました。

剣術指導の義経は、片方に天狗の面と羽根をつけさせ、横から大団扇で仰いで宙を舞わせます。もう片方が両手にそれぞれ刀と扇を持ちながら斬り合う様子は、さながら大道芸でした。

どちらも慣れない高下駄を履いて立ち回る足取りはおぼつかず、とても剣術どころではありません。

弓術指南の為朝は、その指導方法がなかなかワイルド。『和漢三才図絵』に登場する穿匈(せんきょう)人を連れて来ます。

穿匈人は胴体に穴があいているので、そこを射抜けば怪我をしません。と言うのは簡単ですが……。

馬術指導の兼氏は、初心者には木馬よりも人を馬に見立てて乗らせました。その背中には鞍を乗せ、口には轡(くつわ)をかけて手綱を引きます。

「先生の教え方は凄いが、賄賂を届けに行く駕籠の乗り方ならば、私の方が得意かも知れん」

とまぁこんな具合に、あちこちで稽古が繰り広げられました。

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