【べらぼう】智恵内子(水樹奈々)だけじゃない、江戸・天明期に活躍した女性狂歌師たち (5/8ページ)
うき草の ねもはも今は 絶にけり
池の氷の つみ深くして※傀儡筆子(巻第十三)
【歌意】浮草の根も葉もみんな枯れてしまいました。池の氷があまりにも深いので……。
【補足】かつては浮名を流した私ですが、今は誰も見向きしてくれません。これまで積み重ねた罪が、あまりに深いからでしょうね……。
ちなみに『古今狂歌袋』では、同じ狂歌が手習筆女(てならいの ふでじょ)名義で載っています。
その他・遊女吾妻(あづま)
【狂号】源氏名。京都生まれで、大坂の遊郭に売られた模様。
身は浪華 心は都 名はあづま
のぼりつめたる 山本のさと※遊女あづま(巻第十三)
【歌意】今は大坂浪華におりますが、心はいつも都にあります。そんな私の源氏名は東国(あづま)。なんと皮肉なことでしょうか。山本の遊郭で頂点に登り詰めましたが、何の感慨もありません。
【補足】遠く山本(摂津国河辺郡山本郷)の遊郭に売り飛ばされ、花魁となった今でも、故郷が懐かしんでいます。