【べらぼう】智恵内子(水樹奈々)だけじゃない、江戸・天明期に活躍した女性狂歌師たち (7/8ページ)

Japaaan

婆々阿(ばばあ)

婆々阿(イメージ)

『狂歌才蔵集』の女流歌人で、最も多く入集しているのがこちらの婆々阿(ばばあ)。

この露骨な狂号は何を思ってつけたのか、とても気になるところです。

棹姫の きたりぬいだり 深山木の
衣桁(えこう)にかけし 花の全盛

※婆々阿(巻第二)

【歌意】佐保姫(春の女神)が服を着たり脱いだりして(脱いだ服を衣紋掛にかけて)いるのか、深山の木々は花盛りですね。

【補足】純粋に華やかな春の風情を詠んでいるのか、あるいはお客を取っ替え引っ替え(衣を何度も着替え)しながら春を売っているのか……。

朝夕の 花の衣に よし原の
夜の錦を 重ねてや着ん

※婆々阿(巻第二)

【歌意】朝に夕に花の衣を着ているが、夜は吉原の錦を重ねて着よう。

【補足】日中(間夫との時間?)と夜(お客をとる時間)では違う顔で暮らしている。彼女は吉原の遊女だったのでしょう。

濁りなく 澄みわたりたる 月のよに
せめて飲みほす どびろくもがな

※婆々阿(巻第五)

【歌意】一点の濁りもなく澄んだ月の下で、濁酒を飲み干そう。

【補足】まったく世の中が澄み切って(規制が厳しくて)息苦しいから、せめて酒くらいは濁ったのを飲もう。

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