『べらぼう』闇堕ち寸前の蔦重を救った鶴屋と北尾重政──急転直下する森下脚本の今後の行方は?【後編】 (3/8ページ)
そこで蔦重が、幕府のお達しの中の“新規の出版は禁止だが、どうしても作りたい時は『指図』を受けること”というお触れの抜け道を逆手に取り、「皆で沢山の草稿を大量にお上に提出して、相手に根を上げさせる」という作戦を説明します。
それを一月でやってほしいという蔦重に「一月?一月でできるだけねえだろ べらぼうめ」とますます座は荒れてしまいました。
皆がエキサイトする中、扇子を口にあて助け舟を出すタイミングを見計らっている北尾重政 NHK大河「べらぼう」公式サイトより
さっそうと人肌脱ぐ蔦重とは一番長い付き合いになる北尾重政ここで人肌脱いだのが、北尾重政(橋本淳)です。皆が興奮して激昂する中、ひとり冷静に(いつもですが)皆の話を聞いていましたが、「さてと、助け舟をだすかね」という感じで動きます。
北尾重政自身も才能に溢れる絵師なのですが、面倒見がよくとにかく北尾一門の弟子は多い。いつもごきげんで精神的に安定している。そしてたくさんのクリエーターを育てているので先見の明がある。
そんな北尾重政が、いつものように片膝立てたいなせな江戸っ子という感じで「さてと、いきますか」と立ち上がる場面は、かっこよかったですね。なかなか、粋な人です。
「なにかできることはあるかい」と蔦重に申し出ます。