『べらぼう』闇堕ち寸前の蔦重を救った鶴屋と北尾重政──急転直下する森下脚本の今後の行方は?【後編】 (6/8ページ)
河岸女郎で飢え死にしそうだった千鳥。NHK大河「べらぼう」公式サイトより
「返金」を一度は遠慮する平蔵ですが、蔦重たちの「吉原も出版も救ってほしい」という願いを引き受けました。
平蔵は定信から、地本も書物と同じように株仲間を作り、「行事」を立てて「改」を行い、行事の差配によるお触れに差し障りのない本なら出版していい、という言葉を引き出します。
規制は厳しいものの、新本を出版するチャンスを確保したのです。
長谷川平蔵に瀬川こと花野井を思い出させ、金を受け取らせて、定信との話し合いを依頼するという流れは、いつもの策士でひとたらしの蔦重が戻ってきた感じです。
今回で、抱え込んだものの重さに押しつぶされて冷静さを失ってしまった蔦重が、いままで関わってきた人々に助けられ、本来に自分を取り戻しました。