『べらぼう』闇堕ち寸前の蔦重を救った鶴屋と北尾重政──急転直下する森下脚本の今後の行方は?【後編】 (4/8ページ)
北尾重政は蔦重がまだかけだしの出版人だったころから助け、生涯に渡り一番長く深い付き合があった絵師です。
鶴屋の仕切りと北尾重政の助け舟で場はまとまります。
いざという時に、かっこよく蔦重に助け舟を出す。そんな師匠・北尾重政の背中を見つめつつ「自分さえよければいいのかよ。自分の前に先人がいたからこそ自分は自由に仕事できてんだろうがよ」と蔦重に言われた言葉を思い出す政演も、この師匠の背中に守られて来たという事実を実感したのでしょう。
「俺、帰って草稿かきますね」と言います。「おねがいします。政演先生」と頭を下げる蔦重。このやりとりもよかった。
史実でも生涯に渡り、蔦重と長く深い付き合いになった北尾重政 NHK大河「べらぼう」公式サイトより
さらに、ひさしぶりに登場した、鱗の旦那こと鱗形屋孫兵衛(片岡愛之助)の「またあんじものを考えねえとな!」の声がけに蔦重がうれしそうにするシーンもよかった。
昔から、この二人は、“本のアイデアを出し合うのが楽しくってたまらない”そんな表情をするのですが、それが久々に見れた胸熱シーンでした。
今回は、鶴屋の冷静な仕切り方、北尾重政の漢気、それに感銘した政演の決断、鱗の旦那の助け舟は、かなり見どころだったと思います。