『べらぼう』蔦重と歌麿。二人の“息子”を大きな愛情で包んで抱きしめる、無敵の「おっかさん」【後編】 (7/8ページ)
初めて蔦重が口に出した「おっかさん」という言葉
このつよのセリフは胸に響いたのでしょう。なかなか言いづらいのか、ちょっと戸惑いながらも「んじゃ、行ってくらあ。⋯お⋯おっかさん」と、初めておっかさんと呼びました。つよはずっと、蔦重のことを「旦那様」と呼んでいましたが、「おっかさん」と言った蔦重に、こちらも初めて「頼んだよ、重三郎」と返します。
お互い初めての「おっかさん」「重三郎」の短いセリフのやりとりには、万感の思いがこもっていました。
つよに「柯理」と呼ばれた時、蔦重の顔が一気にちょっと子供な表情に変化したのも非常に印象的でした。横浜流星さん旨いですね。蔦重も歌麿も、つよの前ではただの「おっかさんの息子」になる絶妙なシーンが印象的な回だったと思います。