モラハラ被害者が語る、「最も心を傷つけられた行為とは?」ー夫婦間のモラハラ(モラルハラスメント)に関する実態調査(第3報) (7/9ページ)

バリュープレス



40代では「侮辱」「怒鳴る」「小さなミスを責める」「無視」「生活費の制限」が上位に入りました。
家庭内での役割や経済的責任が明確になる世代であり、その中での軽視や支配のニュアンスが強く響いていると考えられます。
たとえ言葉の端に悪意がなくても、長年積み重なった価値観のズレが痛みを深めてしまうのかもしれません。

50代では「侮辱」「無視」「小さなミスを責める」「怒鳴る」「生活費の制限」が上位を占めました。
長年連れ添った相手だからこそ、言葉が少なくても心の動きを察することができる分、沈黙やため息の重さが一層こたえます。
「もう言っても変わらない」というあきらめと、「それでもわかってほしい」という願いが、同時に存在しているように見えます。


6. まとめ


本調査から、夫婦間モラハラの実態として以下の点が明らかになりました。

● 男性は「責め立て」や「沈黙」に、女性は「否定」や「威圧」に強いストレスを感じている
● 女性は「1年以上前」の出来事を覚えている割合が高く、過去の一言が現在の関係に影響している
● 若い世代は「監視や制限」に敏感で、中高年層は「尊重されないこと」への痛みが大きい
● モラハラの本質は、回数や声の大きさではなく、「自分の存在が軽く扱われる感覚」にある

モラハラは、特別な家庭にだけ起きるものではありません。
相手を支えたいと思う気持ちと、理解されたいという思いがすれ違うとき、自分の期待と相手の態度や行動のギャップに落胆するとき、
そのわずかな隙間から、無視やため息、強い言葉が生まれてしまうことがあります。

怒鳴り声が止んだあとにも、言葉の余韻や沈黙が残ります。
その沈黙に、関係が冷えていく前触れを感じ取れるかどうかが、修復への分かれ道になるのかもしれません。

そして、もう一つの問いが残ります。
なぜ人は、愛する相手に対してモラハラをしてしまうのか。
それは怒りや支配ではなく、「わかってほしい」という気持ちの裏返しなのか。
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