『べらぼう』子供は無事生まれる?歌麿の葛藤と決断…史実を元に11月2日放送内容の深堀り解説 (2/8ページ)
しかしそれは歌麿の過重な負担によって支えられており、既に限界が迫っていました。
一点ごとに心を込めて絵を描きたい歌麿に対して、弟子たちに描かせて仕上げに手直しすれば立派な歌麿作だと主張する蔦重。アーティストの芸術性とプロデューサーの経営事情が対立してしまうことは少なくありません。
歌麿にとっては苦労して生みだした我が子にも等しい絵が、蔦重にしてみれば単なる商いの品、金儲けの手段に過ぎないのか……葛藤する歌麿の元へ「招かれざる客」西村屋父子が訪れます。
万次郎は「一緒にやってみたい仕事がたくさんあります」と面白い企画(当世美男揃や白黒錦絵など)を持ちかける一方、「先生の画号が蔦屋の屋号より下とは、いくら何でも軽く見過ぎでは」と不満を煽り立てました。
その場こそ「俺は蔦重の抱えだから」と断ったものの、蔦重が借金のカタに自分を売った(吉原への借金返済に絵の提供を約束してしまった)&おていさんが妊娠したと聞かされ、ついに蔦重との決別を口にします。
せめて蔦重がその場で決めず、「歌と相談させてください」と持ち帰っていれば、そして「ガキが出来たんだ」などと言わなければ……少しだけ違った結果になっていたかも知れませんね。
つよが生前「このままだと、本当に歌から捨てられちまうよ!」と蔦重に発していた警告の意味を、ここで痛感することになるのでしょうか。