『べらぼう』招かれざる客は”蔦重の子供”…唯一無二の存在ではなくなった歌麿の決別【後編】 (2/9ページ)
「一点一点を心を込めて大切に描きたかった」歌麿
歌麿の美人大首絵が売れ、商人から「うちの看板娘の絵を描いてくれ」と大量発注を受けた蔦重。「弟子に描かせサインだけすればいい」というデリカシーのない蔦重に対し、歌麿は、“一点一点を心を込めて大切に描きたいのに”と、クリエイティブの方向性の違いに悩みます。
蔦重は、前回、母・つよ(高岡早紀)に、「人のことをもっと大切にしなさい」という忠告をされたばかりですが、「歌麿のことを指している」とは気が付いていません。
歌麿は、以前、蔦重に「金繰りに行き詰まっている店を救いたいだけでしょ」と冷たく言い放ったこともあります。
仲直りはしたものの、その思いはどこかずっと心の中に秘めていたのでしょう。蔦重に対して「いい作品を作るという思いよりも、金儲けのことしか考えてない」という不満が再燃してしまったのでしょうか。