なぜ、モラハラは起き、どう向き合い、何が残るのか ー夫婦間のモラハラ(モラルハラスメント)に関する実態調査(第4報) (4/7ページ)
また、「特に行動はしなかった」と答えた人も男女ともに22%にのぼります。
ここから、多くの人が、“静かに耐える”という選択をしていました。
図2:配偶者からのモラハラへの対処(男女別)
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM4MzE4NyMzNjUxMTEjODMxODdfUUtoc2xZdmdJdC5wbmc.png ]
※実際の質問:Q. 配偶者のモラハラに対して、どのように対処しましたか?(複数回答)
(夫婦間のモラハラ(モラルハラスメント)に関する実態調査 ©レゾンデートル株式会社)
この傾向は、特に女性で強く見られました。
モラハラを受けても、声を上げず、家庭の中でやり過ごす。
「波風を立てたくない」「子どもに影響を与えたくない」「相手を怒らせたくない」――
そうした思いが、行動を抑える理由として浮かび上がります。
ただし、沈黙は必ずしも“無関心”や“諦め”を意味するわけではありません。
中には、「どうしたらいいかわからなかった」「相手が変わるのを待っていた」という声もありました。
一方で、「言い返したらもっとひどくなる」「話し合えば関係が壊れるかもしれない」という恐れも滲みます。
我慢の中には、希望と不安、そして深い疲労が同居しているのです。
それでも、「直接話し合った」(男性24%、女性20%)や「距離を置いた/別居した」(男性17%、女性18%)といった行動を取る人たちもいます。
「一か月口を聞かなかった。相手が非を認めて謝った」(50代女性)という声のように、距離を取るという行為が関係を見つめ直すきっかけになることもあります。